U-NEXTのNHKオンデマンドで配信中の「洞窟おじさん」完全版(全4話)を鑑賞しました。
ほぼ実話というちょっと変わった、かなり面白いお話でした!
43年間山奥の洞窟で隠れ住んでいた男
このドラマのあらすじは・・・
群馬の農村で6人兄弟の4番目として生まれ、貧しい家庭環境のなか幼いころから何故か彼だけが両親からいじめられ虐待され続け、この地獄のような状態を耐え切れなくなった彼は中学1年の時に家出をします。
それから、43年間山から山へと洞窟で暮らし動物を狩る生活を続け、時々人との交流も交えながら群馬栃木、新潟、茨城と渡り歩き、最後は街から近い川のほとりで暮らしていたところを警察に逮捕されます。
ドラマは自動販売機をこじ開けようとして逮捕されたところから始まり、それまでの暮らしぶりを回想しながら描き出す3話と、保釈され社会復帰し現在に続くまでの最終話で構成されています。
すごいところはこの話が、実話だということ。
中学1年生がよく一人でサバイバルしながら生きていたもんだと感心させられます。
うさぎを捕まえたり、鳥を獲ったり、イノシシを仕留めたりと、驚きのサバイバル術が明かされます。
先日も北海道で親がしつけとして、子供を置き去りにして1週間後に無事発見されるという出来事がありましたが、年齢や年代は違えどよく暮らしていけたもんだと感心しました。
そういえば、この洞窟おじさんその件でもコメントを求められてました。

人は人によって生かされていることを実感する
親の虐待から逃げ出した彼は、途中まったく人に出会わなかったわけではありません。
戦争で息子を亡くした、夫婦の家に招かれ息子にならないかと誘われたりもしましたが、親から受けた虐待が忘れられず、人から裏切られるのが怖くて山に戻って行きます。
またある時は、山で出会った人から裏切られ傷つき、一度は死のうとしますが、死にきれず山中を歩きまわったあげく、ある「おじさん」に命を助けられます。
生きることに意味を見出だせないまま、それでも色んな人と関わり合いながら生き続けていきます。
逮捕後、執行猶予付きの判決を経て、釈放された彼は身元引受人になった知人の内装業の家を3ヶ月でまたしても逃げ出し山に戻りかけましたが、そこでまたある人達の尽力により、障害者支援施設で働き出します。
やがて、尾野真千子演じる献身的な施設の職員に心を開き、最後は自分自身が生きていくことの意味を見出して話は終わりを迎えます。
とても不思議な物語ですが、これが実話ベースというのがまた面白いところ。
ドラマは、重たくもなりすぎず、コミカルな部分も程よくあり、最後は感動が押し寄せてきます。
最終話には、この物語の原作者である本人も出演しています。
主演のリリー・フランキーと意外に似てる!
人に傷つけられ、裏切られても、それでもやっぱり人に助けられるという、人との関わりが人を生かしていくということを実感する話です。
人付き合いに疲れたあなたにもオススメのドラマです。
作中で流れる曲
doors の the endを聴きながら。
※紹介している作品は2018年7月現在の配信中です。配信が終了している場合もありますので、U-NEXTのNHKオンデマンドで確認下さい。
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